2010年6月15日火曜日

05.建築家と工務店との契約について

昨日、バルコニーサッシ交換とバスルームの搬入が完了したそうで早速見に行ってみた。
確かにバルコニーの眺めは良いなー。そしてバスルームは、、、外側がまだ未処理なので一見、仮設トイレみたいだが、中はピカピカ綺麗でした。

さて今回はちょっと難しい契約の話です。

リノベーションを建築家にお願いする場合、ほとんど例外なく工事は工務店(建築家とは別の会社)が担当することになり、各々の会社と契約するケースが多い。
私の場合も同様でリノベーションを設計デザインする建築家と、その設計書に基づいて実際に工事を担当する公務店と契約することになった。
いわゆる広告業界における商品のイメージや広告戦略を考えプロデュースする広告代理店とその広告自体を制作する制作会社のようなものと言うことで、理解は早かったのだが広告ビジネスの場合は、広告代理店が一括して得意先と契約するため、提供する広告のクオリティ管理から露出先、はたまた効果測定まで一環して責任を負うことになる。
ここがリノベーションとの違いで、建築家と工務店、それぞれと契約するため商流が施主→建築家→工務店、でなく施主→工務店になるため、責任範囲が建築家と工務店と異なってくるという点に注意する必要がある。

うーむ。。。難しい。。。

私も専門家でないので個人的な理解でまとめると建築家は設計と監理において責任を持ち、工務店は実際に提供した設備と工事内容(設計に基づいた)について責任を持つことになるそうだ。
ここではどちらが、どの責任を負うべきかという点は細かい話になるので、記載はしませんが特に注意して契約すべき点を箇条書きでまとめてみました。

あくまで一個人的な見解として、とらえていただければ幸いです。
※情報はいくつかのリフォームセミナーで入手したものです。

1.「瑕疵担保責任(欠陥住宅の保証)」
工事・施工に瑕疵(欠陥)があった場合の責任については、法律上は1年間(リフォームのケース)保証する責任がありますが、契約書に期間とともに、きちんと記載していただくほうが良いと思います。
私の場合は工務店と交渉のうえ、3年間の瑕疵担保保証を契約書に明記いただきました。くわえて、機器・設備関連の故障についても保証期間を契約書に明記してもらったほうがいいでしょう。メーカー品(TOTOのトイレやバスルームなど)であれば、おのずとメーカー保証はついておりますが、例えば、メーカー以外の建具の取っ手やガラスのヒビなど、瑕疵とは断定できない不具合についてはこの保証で対応してもらう必要があります。
これについても明確に取り決めがあるわけではないのですが、私の場合は当初契約書に半年間の保証となっていたところを、やはり日本は春夏秋冬、季節に応じた温度変化などへの対応も必要でしょうという理由で半年→1年間に変更のうえ、契約書に明記してもらいました。

2.「見積り(料金)の妥当性」
これは非常に難しいですが、一番良いのは工務店の知り合いに見てもらうことです。
見積りは料金に目がいきがちなところですが、まず費目と個数についてきちんと把握すべきです。例えば、”墨出し”という工事に”必要な基準線を引き寸法を取る作業”があるのですが、これについても、なぜ必要で、個数(工数)はどのように設定されるべきなのか把握することは非常に大切です。個数なども、基本的には広さや量、作業日数によって設定されるべきなのですが、すべて”一式”などと記載されている場合は”どんぶり勘定”している可能性がありますので、算出方法・基準を明確にすべきです。
それら費目・個数の確認ができたら、平行して取得した他社との見積りを比較するといいと思います。

見積りは最低でも3社とっておいたほうがいいでしょう。その際に工務店への依頼内容(ブリーフィング)で、内容を統一しておくことが重要で、そうすることで各社の費目が比較できるので、極端に高い項目などは、指摘して価格を調整してもらうことも可能になります。

3.「料金の支払い」
業者によって契約時に50%、完成時に50%だったり、契約時に30%、途中で40%、完成時に30%だったりマチマチだそうですが、私の場合は、30、40、30で契約いたしました。
これは契約書に記載があってしかるべきなので、きちんと確認しましょう。

そして、無事契約が完了したら、工事前に必ず近隣の方へ、工事責任者と一緒に挨拶にいきましょう。
特にリノベーションの場合は、壁や床を解体する際にでる騒音はハンパではないそうで。。。
実際、私の場合、階下の住人から工事の振動による粉塵とエアコンからの液漏れがあったとかで問い合わせが管理人室に3回ほど入っていたようです。

こういったことは稀かもしれないが、騒音があるのは間違いないので、階下および上階、同じフロアの方々には工事着工前に工務店共々、ご挨拶にいっておいたほうがいいでしょう。
こうして対面することで相手も少し安心し、クレームや工期に影響するような最悪のケースは避けられるのではないでしょうか。

ということで、無事契約完了した”渋谷の小さな住まい”は本日も着々と工事が進行していくのであった。

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